ビジネス / ライティング

今、ライターに求められる13の力

編集者として日々葛藤する筆者が、「いま、ライターにとって必要だと思われる能力」を書き出したら13にもなっちゃいました(😅)。ここ数年、コロナウイルス対策で急激なオンライン化が進みました。ライターに求められる能力が進化してきているとしみじみ感じています。これらは、あくまでも「信州の母さん」の考えで、人に強要するものではありません。

1. タスクの管理力

オンラインが当たり前となった今、タスク管理をいかにし、素早く的確に仕事をこなして納品できるかが問われています。Googleのスプレッドシートでタスク管理ができるとよりベターです。また、編集者やチームでのシェアが必須となっています。ですから、messenger,やLineグループに限らず、Zoom,Discord, Chatwork,Teamsなどなど、新しいオンラインツールの活用を物怖じせず、要求に合わせて対応することが必要です。

コロナ禍で、ここ数年は、自宅でオンラインでの仕事が基本となりました。ライターにとって、締め切りは命です。その締め切りに対して、自制を持ってしっかり自分のタスクを管理できる能力が不可欠になりました。これは筆者が長年苦しんできたことで、プロのライターなら、この地獄のような締め切りとの戦いは経験しているはずです。日常的にタスク管理をさくっとできるようにしたいものです(汗;)。

2. 執筆する媒体に関する理解力

頼まれた媒体のコンセプト、ターゲットを理解することはもちろん。文体や用語使用の特徴をしっかり把握できることが大切。さらには依頼してきた編集者が、ライターに何を望んでいるのか。特集記事であれば、読み手に何を知ってもらいたいのか、この記事を執筆することの究極の目的は何か。こうしたことを事前に把握する能力をつけるというより、その努力なくしてライターにはなれないと感じています。

3. 社会課題に気づく力

自分自身が、アンテナを高くして、世の中の事象や社会の課題を把握する能力が必要です。SDGsに象徴されるように、地域や社会の課題解決という視点を持つ必要があります。地方と首都圏の情報の格差がない中で、地方だからいいや、というような甘えは許されません。

コロナ禍で、コミュティサイトなどの媒体が全国的な広がりを見せました。地方によって課題が違うことに、首都圏拠点の媒体も気づいています。日本の中、世界の中で、自分自身が生活者として、そしてライターとして、どんな立ち位置にいるのか。「誰もがもの言える時代」において、常に問題意識を持って、自分の考えを発信できるライターであることが必要です。

4. 好奇心とリサーチ能力

自分自身が好奇心を持って、様々なリサーチができ、媒体に提案できる。そんなライターなら引く手あまたです。ビッグデータと言われ、行政や大企業などの情報を集約したデータを、誰もが有効に活用できる時代になっています。ある程度信用のおけるデータや事象をネット上やリアルで情報収集し記事内容や企画に利用することが求められます。必要があれば自身でネットアンケートを取るなどのリサーチもできる時代です。

雑誌媒体もネット媒体も、いつも編集者は情報集めに奔走しています。指示された内容をただ受注して書くだけのライターは求められなくなっていきます。

5. 人権意識とタブー把握力

「おばちゃん」「奥さん」「じーさん」「ご主人」「看護婦」「市長さん」「綺麗なお姉さん」などなど、媒体で使用がタブーとされている用語はざっくりと把握していること。

「(村の公民館に)おばちゃんたちが大勢集まって」などと無意識に書いてしまう。筆者なら「50代から70代のボランティア20人ほどが集まり」と書きます。こうしたミスは、ベテランライターでも起きることです。

最近では世界的には、「彼女は」「彼は」という表記もだんだんタブーになるだろうなという感じを受けています。歳を重ねれば重ねるほど、自身の人権意識を現代の社会通念と常に照らし合わせること。こうした努力が必要だなと感じています。

6. 共感を読み手に伝える力

新聞のニュース記事は別として、セールスライティングや企業・NPO紹介などでは「ストーリー性」「共感性」が、文章を書く上で非常に大事な要素になっています。最近、プロのライターと数多く付き合っていますが、いいライターは「共感性」が高く、好奇心が旺盛だと感じています。

ただし、自分が共感しすぎてしまい、裏にある事実を見過ごしてしまう。偏った思想や理論が展開される。そんな危険もはらんでいます。ですから、共感した内容を一歩引いて、冷静に分析し、必要な情報を補足しながら伝える力が必要になってきます。

7. 文章の構成力

PREP法というのが、いま、ネットの世界では推奨されています。「結論→理由→事例→結論」という構造にすること。毎日多くの記事が目に入る中、最初から結論(ポイント)を書き、関心の持った人が最後まで読むという手法です。筆者は20代の頃英国の大学でビジネスコースに通いましたが、まさに、英文の組み立てはこれでした。

日本では「起承転結」が長い間、文章を書く上での定型とされてきました。これは今も生きています。ライターは常に「起」を意識しています。最初の一文で、いかに読み手を引きつけるか。こうした意識を常に持つことが求められます。

ネット媒体では、さらに写真や動画などを文章と併用して、より内容を伝えやすくします。こうした構成力がいま求められています。

8. 取材先選定とアプローチ力

テーマに合わせて取材先を選定し、勇気を持ってアプローチできる力が必要です。書くテーマに対して、どんな取材が必要か。必要であれば自分の人脈の中で誰を通じてお願いするのか。また、ネットや新聞などで見つけた人材や企業に直接アプローチするなどです。

いま、ネット社会になったからこそ、SNSを通じてリサーチして、的確な人物や出来事をタイミングよくきちんと取材する。それによって記事の土台は確かなものになります。うまくいかなくても、忍耐強く取材を重ねること。そうした根気も大事です。

9. 写真撮影とセンス

ネット記事は写真が命です。筆者が担当する媒体では、長年、ライターに写真講座を提供してきました。いかに印象的な写真を撮るか、または事実を説明できる写真を撮り忘れないようにするか、が問われます。

この頃は性能が上がり、スマホで十分だと筆者は感じています。さくっと短時間で取材の前後や合間に写真を撮る。インタビューであれば、図々しくお願いして場所を探してポーズを取ってもらう。撮影の際はしっかり被写体にOKをとる。など、写真撮影の基礎知識はもちろんですが、それに加えて、構図を考えたセンスのいい印象的な写真を撮る技術が必要とされる時代になりました。

10. ビデオ構成・撮影・編集力

これは、まさに筆者がライター講座として取り組もうとしているところです。大袈裟なビデオ撮影はいりません。取材した際に、スマホで短い動画を何コマか撮影する。撮影したものをさくっとスマホで編集してサムネイルをつけて、専用のYouTubeにアップする。それを投稿記事に埋め込む技術。これからのライターに求められる能力だと確信しています。

11. SEOを含めたコピーライティング力

ライターの仕事の一部になりつつある、タイトルや見出し付けの作業。ウェブサイトの場合は必須と言ってもいいと思います。

しかしタイトルに「思いを胸に、感動の夜に多くの人が集まる」のような曖昧で情緒的なタイトルをつけてくるライターが目につきます。SEOに配慮することも必要ですし、読み手がタイトルを見て、だれのなんのどこの話かが即座にわかるようにすべきです。だから読もうとするのです。そういう編集者的視点が求められます。

12. ワードプレスを使いこなす力

ワードプレスのシェアはインターネット上のホームページとして、世界で4割を超えました。ワードプレスというものの構造をある程度理解し、直接記事を下書き投稿できる。この技術はもう必須だと実感しています。欲を言えば、ワードプレスを使って自分のブログを作る経験をするとか、プログラミングの基礎が理解できているといいなと思います。

ワードプレス上にライターが直接入力した記事を、担当の編集者がそのまま編集できれば、仕事の効率はグンと上がります。実際、筆者の編集する媒体ではライター全員に指導し70代でも使いこなせるようになっています。

13. SNSなどでの発信力

ライターとして納品すれば終わり。そんな時代がもう終わろうとしています。投稿した記事は、即座にSNSでシェア。スポンサーにとっても、有益な行為です。ライターにとっても自分の書いた記事を多くの人に知ってもらうことで、自身のキャリアにもなります。

そもそも記事を受注するときに、なんのために誰のために書くのか。この記事がどういう効果をもたらすのか。それが見えているライターなら、スポンサーに頼まれなくても必要に応じてSNSで発信する。こうした行動が、必ず次の仕事につながりますし、社会の中でライター(発信者)としての立ち位置を確認でき、有用感を高めることにもなるのです。

さいごに

30年以上、編集者として活動してきた筆者。NPOや社会福祉関係の公益的な事業の広報が専門です。多くのクリエイターと仕事を共にしたり、プロのライターと助けあったり、ライターの養成もしてきました。

最近、筆者が携わるポータルサイト「ナガクル」を通じて、ライター仲間とコミュニティを作り始めています。フリーランスのライター同士がコミュニティを作り切磋琢磨し、発信者のレベルを上げたい。そのことで、社会に少しでもいい情報をもたらし、人々の意識や行動を変え、住みやすい地域になればと取り組んでいます。まさに「ペン(キーボード)で世の中を変える集団」に地方で挑んでいます。

ナガクルのライター募集に関心ある方はこちらから

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